2019/02/08 13:53



小舎の「マツダ商店(広島東洋カープ)はなぜ赤字にならないのか?」が東京大学出版会刊行の書籍で「参考文献」の栄に浴したとか。

『プロ野球「熱狂」の経営科学』がその本。
さっそく拝読いたしました。

サブタイトルにもありますが「ファン心理とスポーツビジネス」について、昨今、入場者数が激増しているプロ野球のビジネスの現場と展望とを人気急上昇のカープを例に、ジャイアンツ、タイガースと比較して考察している同書。
どうやらカープの歴史的背景を語るのに、お役に立てたようです。

いわゆる世に氾濫している「ヨイショ本」とは一線を画しているからこそ、その資料的な価値を認めていただけたのでしょうか。

「マツダ商店〜」は、なぜか大学図書館からの注文が多いので不思議に思っていたのですが、タイトルからカープの経営に関する書籍と勘違いされて研究者の方がご購入されているケースも少なくないのかもしれません。
とはいえ、アカデミズムの世界においても少なからず有意な本となっているのは版元としては、うれしい限りです。

東京大学出版会、そしてこの本の執筆者の皆様には、この場で御礼を申し上げます。

追記 巻末の「第8章 日本のプロ野球球団経営の現場」で、何箇所か名前入りで引用されてました。